今回インタビューを受けてくださった方
バルテスが今回テストを実施させていただいた
クラウド型レンタルサーバー『Zenlogic』
バルテスの柔軟な対応を評価しているという末信様
テスト観点の見直しなど、バルテスのテストのやり方を評価されている黒田様
ーー:実際に当社が担当させていただき、印象はいかがでしたか。
黒田様:現在は品質を高めていくサイクルがうまく回っていますが、正直最初は不安でした。出てきた結果に対して、「今後どう品質をあげるのか?」という点が見えなかったんですね。ただバルテスの担当者の方より、これからどのように品質を高めていくか、その道筋を示していただけました。そこから大きく流れが変わったと思っています。
この内容が社内にも浸透したことで、今では非常に良いサイクルに入っていると考えています。
末信様:プロダクトの初期段階から対応いただいており、製品の仕様理解をしっかり行っていただけているのはテストを依頼するという上で非常に大きいです。随時柔軟なご提案をいただけることも助かっています。
契約前段階の選定場面において、当社が費用感と工期面で無理を言っているのは重々承知でしたが、他社はパッケージ的に「この範囲まででいくら、工期はこれだけ必要です」という話だったんですね。一方でバルテスさんは当社の要望に対し、テストが絶対に必要な箇所を出していただき、柔軟に対応いただけました。こちらも大きかったです。
ーー:ありがとうございます。さらに深いところをお聞かせいただきたいのですが、結果面はいかがでしたか。工数が減った、リリース後の不具合が減ったなどはございましたか。
黒田様:一つ大きかったのは、メール転送時の不具合の発見でした。
あのテストは本当に助かったと思っています。正直バルテスさんに頼んでいなければリリースまで気づかなかったと思います。
これは同じテストを繰り返していると出てこない不具合だと思いますので、常にテスト観点の見直しを行っていただいているからだと思っています。
末信様:プロダクトを作っている側からは気づけないところにユーザー視点を持って気づいていただけており、大変ありがたいと思っています。またさらに一歩踏み込んで、「この点はユーザーが分かりにくいのではないか」とユーザビリティ面の指摘もいただき助かっています。良い結果を出してもらっていると思っています。
バルテスのテストを通過しないとリリースしないという文化ができあがりつつあると語る末信様
ーー:当社のような外部のテスト会社が入ったことで、社内の方々に変化は見られましたか。モチベーションや知識面で影響がでるようなことはありましたか。
黒田様:影響面では、正直最初は嫌悪感的なものがありました。
外の人がテストするとなると指摘されたらすぐに直さないといけないのではないかというような過剰反応がありましたね。でも結果も出て、徐々に意識は変わりました。
現在では皆がバルテスさんへテストを出すときにはほぼ完璧なものに仕上げないといけないという意識に変わってきたんですね。この点は社として助かっています。昔はテストのことをそこまで考えずに「よろしく、ポイッ」的なところがありましたが、バルテスさんというゲートがあるということでメリハリも効いており、きっちりとやってくれています。
末信様:確かに今ではバルテスさんのテストを通さないとリリースしないという位置づけになりつつあります。
社内でテストをするとなるとどうしても期日の融通などで妥協してしまうこともあるのですが、外部の方にお願いをすることで、そのような妥協もなくなりました。
今ではきっちり仕上げてテストをしてもらわなければダメだよねというカルチャーが出来上がったと感じています。品質に対する考え方も変わり、皆が良くなってきていると思います。
ーー:以前あるお客様でリリース直前に相当数の不具合が出てしまい、それを全部直していかないといけないという事象が発生しました。正直相当なコスト・工数が発生していたと思います。その手戻りコスト・工数を考えると、当社のようなところを活用いただきながら、その前段階で品質作りに取り組んでいただくことで、トータルコスト・工数も削減しながら品質向上にもつながっていくと思います。ファーストサーバ様の品質向上への取り組みに少しは貢献出来ているのではないかと考えております。
これから品質を高めるフェーズに入る中、今後のバルテスに期待されている黒田様
ーー:先ほど当社のテストを通さないとリリースしないというお言葉もありましたが、改めて今後当社に期待することや こんなことをやってほしいということはございますか。
黒田様:現在は一定の品質を担保するためにテストをお願いしておりますが、これから品質をどう向上させるかというフェーズに入ってくると思っています。その段階でどうKPIを設定するのか、どう意識を持てばいいのか、どういう手法があるのかなどをぜひご提案いただきたいと思っています。私自身は企画に近い位置の人間なので、新しい手法や考え方などに触れると刺激を受けるんですよね。
開発手法も変わってきている以上、検証の考え方ややり方なども変わってくると思うので、そういった内容を教えていただけるともう離れられない存在になってくると思います。
末信様:私としては、指標や取り組むべき施策などを示していただくコンサル的な提案をいただけたらと思っています。
本来であれば欠けてはならないのですが、どうしてもプロダクトを作る側に立つととユーザーの視点が欠けてしまうこともございます。そうした視点で今後もご提案をいただけると助かりますね。
黒田様:あと、時々セミナーのご連絡をいただいたりしますが、もっと当社向けにご提案をいただけると嬉しいです。
今すぐどうこうとはならないかもしれませんが、当社のことをより把握いただいているはずなので、実際のプロダクト開発に携わっている人たちに対して、品質検証・向上に取り組むためのティーチングや研修などのご提案をいただけると当社としてももっと良くなっていくかなと思っています。
ーー:かしこまりました。いただいた内容を含め、今後もぜひサポートやご提案を継続させていただきます。本日はありがとうございました。
テスト計画、テスト設計、テストケース作成、テスト実施、テストサマリレポートまで幅広く的確にフォロー。 第三者の中立的立場から効果的なテストを実施。
会社名 | ファーストサーバ株式会社 |
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住所 | 〒541-0052 大阪市中央区安土町1丁目8番15号 野村不動産大阪ビル 3F |
URL |
https://zenlogic.jp/ http://www.firstserver.co.jp/ |
事業内容 |
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ーー:バルテスを知られたきっかけを教えてください。
黒田様:2010年前後に当社内で品質検証部門を設立しようという話になり、そのメイン担当が私でした。検討している中で、社外の力もお借りしようとなり、専門業者を探していました。その際、バルテスさんが当社のレンタルサーバーを利用いただいていた縁もあり、担当営業から紹介を受けました。ただ、当時のバルテスさんは携帯端末や組込製品の検証がメインでWeb系がそこまで強くないという話を聞いており、そのタイミングではお願いせず、社内で検証チームを作って対応しました。
その後、色々なところでバルテスさんはすごいという話はよく耳にしていまして、タイミングがあえば依頼してみたいと思っていました。その中で、今回の『※Zenlogic』のプロジェクトがあり、「このタイミングしかない」と問い合わせさせていただき、ご依頼させていただきました。 ※Zenlogic:ファーストサーバ様が2015年2月5日にリリースされた最新のレンタルサーバーサービス
ーー:Web系は強くないと思われている中でも、当社にご依頼いただいたポイントはどのような点でしょうか。
黒田様:モバイルアプリやソーシャルゲーム、Web系のテストを請け負う会社は結構ありますが、こちらのサービスの意図を組んでテストを行ってくれるところは少ないと個人的には考えています。
それに対し、バルテスさんは大手メーカーなど、アプライアンス系のテストを数多く対応されていたので、Webのチェックよりもよっぽど厳しく厳密にやられているのではと信じていました。
また、社内で品質向上への取り組みがマンネリ化していた傾向もありましたので、今回はテスト専門会社の設計方法や考え方を学びたいとも思っておりました。正直4社に相見積もりを取らせていただいておりましたが、うち1社は距離的な問題、別の2社は当社の思いに沿わなかったことも多く、テストに対する明確な考え方を持ち、かつ厳密に実施されているバルテスさんにお願いをしました。