1. 導入事例
  2. 株式会社カオナビ様

導入事例

Introduction cases

株式会社カオナビ

https://corp.kaonavi.jp/

事業内容
クラウド人材管理ツール『カオナビ』の開発・販売・サポート
導入サービス
ソフトウェアテスト

今回インタビューを受けてくださった方

テクノロジー統括本部 QA-SETグループ マネージャー 矢尻 真実

「組織として品質の向上に取り組む」
バルテスでなければ半年でここまで到達できなかった

「名前と顔が一致しない。」を解決するカオナビ。
成長の秘訣は早期の品質への舵取り

カオナビのQA-SETグループマネージャー 矢尻様

ーー:御社のプロダクトはどのようなものでしょうか?

矢尻様:クラウドで人材管理ができるHRテクノロジーサービスです。
『カオナビ』は、社員の顔写真に、名前やスキル・経験などの人材情報を紐づけて可視化・共有することで、社内にどんな人材がいるのかをすぐに確認することができ、適切な人材配置をサポートします。
人事担当者が、紙やエクセル上でやっていたものを『カオナビ』で一元管理することで、業務の効率化にも繋がります。

現在では日本国内で人材管理システムでNo.1のシェアを誇り※1、中小・ベンチャー・大手、業種・業態を問わずに1000社を超える導入実績があります※2。
※1.ITR「ITR Market View:人事・人材管理市場2018」人材管理市場:ベンダー別売上金額シェアで3年連続1位(2015~2017年度予測)
※2.有償でご利用の導入企業数:2018年5月時点

ーー:そういった伸び盛りの状況の中で、バルテスのサービスを導入した経緯を教えてください。

矢尻様:バルテスにお声がけさせて頂いたのは、2017年の夏頃です。当時のカオナビでは古いシステムの負の遺産の払拭のため、アーキテクチャから一新し、次のフェーズでも戦えるシステム構築を行っていました。それまでのお客様のデータや整合性を維持しつつ、新環境に移行したのですが、品質上の問題も発生しており、時にはお客様にご迷惑をかけることもあるという状況がありました。

もちろん、開発エンジニアも細心の注意を払ったうえで移行したのですが、目的が明確なテストが行えていない点が課題として挙げられていました。そこで、UTはエンジニアが各々行い、総合テストは社内のサポートが片手間で実施していました。しかしながら品質に対してコミットできる体制がなかったため、経営として品質向上に向けた対策として、QAを新設し、品質改善と向上へつなげる方針となりました。

矢尻様:自社ではテストにおけるフレームワークの整備が急務で、サービスの親和性が高い方法を導入しようと複数社にお声がけさせていただいたのですが、当社の開発スタイルがアジャイル開発のため、完全委託型のサービスではスピード感とコスト面で、開発の現状とも合わないと感じていました。

そんな中、バルテスではプロジェクトリーダー以下、設計者・実施者のチームで社内に常駐し、弊社の開発スタイルに合わせたテストを行う提案をいただけました。QAチームの立ち上げから携わっていただくにあたって、「これであればフィットするだろう」と納得することが出来ました。

また、ナレッジの整備もまだまだという状態でしたので、ドキュメント類の充実やブラッシュアップも並行して行いたいと考えており、その辺りをきっちりと行われていることもご提案時に共有いただけ、実績面でも豊富なバルテスの提案を採用しました。

QAチームとして品質とスピードをトレードオフしたくない、
そう考えQAを独立しました。

立ち上げ当初は試行錯誤の連続だったと語る矢尻様

ーー:スタートアップから立ち上がり、成長フェーズに入ったタイミングですと、
機能を追加する、販売数を増やすなど、さらなる成長のための投資が多いのが一般的で、QA部門は未着手という企業様も多いのが実情ですが、
QAチームを作って力を入れようという舵取りはどのように行われたのでしょうか?

矢尻様:そうですね。当社はQA-SETチームとして分離し、独立部隊を設けるという決断が早かったと思います。
リードタイムを重視している場合、QAチームを別に設けることで開発のスピードを鈍化させることになりかねない。ともすると、開発としてはチームを分けたくないと考えるかもしれません。

しかし、開発チームの中で品質を担保する体制では、テストフェーズの仕事は開発チームが作ったものを下流でデバックする、 デバッグ屋さんになりがちです。
これだと、せっかくのテスト工程の意味がなくなってしまうんです。
テストを実行した後の結果を活かせなくなってしまうんですね。

そこで、早めにチームを独立させ、専門家を取り入れて、例えば御社のバルテスメゾットのように、確立された方法論を早いうちからインポートすることで「組織として品質の向上に取り組む」という点を重視しました。
御社の方法論は非常に大きな力になったと感じています。

半年で成果を感じられるようになったのは、バルテスのおかげです

弊社社内研修・及び外販教育サービスで使用するテキストの一部

ーー:実際に参画したことで、どのような効果を感じましたか?

矢尻様:まずは「お客様に納得いただける品質に」、という課題がありましたので、効率よりも精度を重視し、じっくりと取り組んでいただきました。そのため、初期のテストには時間がかかりました。

製品知識も十分ではなく、その状態でも品質を保証しなくてはならないとなると、どうしても網羅的に、カバレッジを広げることでカバーしようとするので、テスト設計・実施項目が肥大化しがちなのは仕方がなかった部分もあるかと思います。

しかし、仕様書を元に、例えばテストマップを起こしてマトリクス上で「これはやる」、「これは不要」と切り分け、効率よくテスト設計を行うなど、精度を重視しながら効率的なテストをしていただいた。

弊社として方法論の確立に時間をかけたくなかったため、「型」を持ってきてもらい、そのまま適用することでスムーズにチームの体制づくりができたことは非常に大きかったと思います。

最初こそ時間がかかりましたが、それが無ければ半年でここまでの状況に到達できなかったと考えています。

また、半年を過ぎた頃では、品質的にも落ち着いてきて、「ここを改修したらこの機能に影響がある」、といったグレーボックス的なナレッジも整備されてきました。

当初の芋づる式で出てくる状態だと、全てを網羅しなくてはならなかったのですが、 参画いただいているメンバーが仕様を理解し、今では方法ではなくテストの目的を重視した、効率的なテストを実施できるようになりました。

そこで、今期からは開発スピードを上げるために、再利用しないドキュメントにリソースを使わない決断をしました。参画当初は仕様理解を深めるために、ドキュメントも並行して整備いただきましたが、メンバーの仕様理解も深まったため、その決断に至ることが出来ました。

そういった状況でも前向きにとらえていただけており、チケット式で行うテストの中でも、漏れがないよう、持てる手法を最大限に活用してテストに取り組んでくれています。

御社の中で教育を受け培ったテスト手法は、どのメンバーでも身についているのを感じました。
かつ、リリースのリードタイムのバランスを取りながら、早くお客様に提供するため皆、対応してくれる。
これは体系的な教育・方法論で育ったメンバーのおかげだと感じています。

ーー:昨年度から弊社ではポテンシャル採用という採用方針を取り入れています。2ヶ月間の教育期間を設け、その間に当社基準のテスト設計が行えるよう、徹底的に教え込む手法を取っております。

実際に、カオナビ様に参画しているメンバー内、2名がこちらのポテンシャル採用者です。当社として外部参画させていただいているお客様から、そのような評価をいただいているのは大変うれしく思います。

IT業界ではスキル・人がベースとなるため、弊社としても教育を最重要視しており、 教育からは逃げずにやらないといけないという意思の元、 経験が不足していても、弊社独自の基準を設け、その上で一からテスト、品質の考え方、取組み方を指導しています。

今では月間のリリース件数が、50%増で推移している

組織的に品質に取り組む体制ができてきたと語る矢尻様

矢尻様:ようやくQAチームとしての組織の在り方が固まったこともあり、現在はテストの効率化に舵を切りました。
これまでは、「テスト待ち」の案件もたまってしまう状況もありましたが、機能追加やバグの修正については提供スピードを重視する方針です。

2018年8月からドキュメントの簡略化やテスト効率化を行い始め、月次で約50%増でリリース件数が推移しています。
お客様から報告される不具合の件数も減少傾向にあり、品質を担保しつつ効率化ができていると強く感じられています。
一年足らずでこれほど回るようになりました。

ーー:目に見えて成果が出ていると伺え、うれしく思います。
テスト業務はテストが出来て当たり前、出来なかった、問題が起こった
となった場合にフォーカスがあたる減点評価で見られがちですので、弊社として、非常に励みになる成果ですね。

長く参画していただくうえで成長してもらえればうれしいですね。

ーー:今後バルテスに期待するものはどのようなものでしょうか。

矢尻様:これは現在の体制にも起因しているのですが、
テストチームだけでなく部門横断的なコミュニケーションが取れる体制を作りたいですね。
当社の体制は開発チームとテストチームに加え、企画チームが入ります。
新機能は企画チームが仕様書を起こし、それに対して開発、テストしていくという形です。

そのため、仕様や開発について、コミュニケーションルートが分かれていて柔軟なコミュニケーションが取りづらい面もあります。

現在、テストチームはリーダーが意見を取りまとめていただいていますが、
それとは別に、立場にとらわれずにコミュニケーションがとれる体制にしたいと考えています。

トップダウンで指示を展開するという意味では、一人がハブになる形式でも効率が良いのですが、
テスト実施中に、ちょっとおかしいなと感じたら
「この仕様って正しいの?」「こうあるべきでは?」と主体的に開発者とコミュニケーションが取れるようにしたいんです。
下流工程だからと自身を軽く見るのではなく、QAのプロとして、プロダクトの「あるべき姿」を主体的に考えられるようになってほしいと考えています。

ーー:かしこまりました。いただいたご要望にお応えできるよう、進めて参ります。

矢尻様:このコミュニケーションを通じて
開発する側や、機能設計する側と意見を交わすことで、彼らの目線から考えられるようになってもらいたいです。
これは現場で経験するのが近道だと思いますから、
こうした経験を通じて、長く参画していただくうえで成長してもらえればうれしいですね。

加えて、アジャイルでの開発の常ですが
テストの粒度がとても小さいので情報が少ない状態でも仕様書に対してどうか、というところに留まらずに
製品の大枠と、お客様がどう使うのか把握した上で、「今の文脈の上で、この挙動は『あり』か『なし』か」といった判断を自ら行えるところまでレベルアップいただければありがたいと考えています。

ーー:そういった経験は個々メンバーにとってもレベルアップにつながると思うので
ここでお伺いしたことはメンバーにフィードバックさせていただきます。

矢尻様:若い方が多いので、そういたところも成長につながると皆さん前向きに捉えていただいています。
そういったメンバーの明るさにも助けられているんです。

ーー:柔軟性を持ち対応できるのが弊社エンジニアの特色でもありますので、ご希望に沿ったレベルアップが
行っていけるのではないかと思います。これからもぜひご期待下さい。
本日はありがとうございました。

バルテスがテストを
実施したサービス
株式会社カオナビ

ご活用中のサービス

  • ソフトウェアテスト

    テスト計画、テスト設計、テストケース作成、テスト実施、テストサマリレポートまで幅広く的確にフォロー。 第三者の中立的立場から効果的なテストを実施。

お話を伺った企業様

会社名 株式会社カオナビ
住所 〒107-0051
東京都港区元赤坂1丁目2番7号
AKASAKA K-TOWER 5階
URL https://corp.kaonavi.jp/
事業内容 クラウド人材管理ツール『カオナビ』の開発・販売・サポート