テスト専門会社が開発した、ソフトウェアを主軸に品質・生産性向上に関する体系的なテストアプローチ方法『QUINTEE』バルテスのテストメソッド
バルテスは設立以降、数々のプロジェクトに参画し、その数はこれまでに18,000件以上。ソフトウェアの品質向上に貢献してきました。
各プロジェクトで見られる、限られた「リソース」「期間」「コスト」の中で、いかに最適なテストを効率よく実施するかはプロジェクト運営において大きな課題になってまいります。
そこでバルテスはソフトウェアテスト専門会社として、これまでの経験から体系立てたテストアプローチ方法を確立しました。それが『QUINTEE』(クインティ)です。
バルテスではこの体系立ったアプローチ手法を元に、テストに習熟した専門のエンジニアが、お客様に本当に必要なテスト計画を立案し、テスト設計、実施、サマリ提出までワンストップで提供します。
テスト実施の流れ テスト計画〜サマリ提出

*成果物はお客様とご相談の上、決定します。
QUINTEEの目標は、バルテスがこれまで蓄積してきた知識を体系化し、実務で使える内容を構築することにあります。
1.スコープを決めたテストの落とし込み
テストは全項目を行えれば品質は担保出来ますが、無限にコスト、時間が発生し、現実的とは言えません。そこでバルテスではスコープを決めたテスト戦略をご提案いたします。
テスト戦略例(プロジェクト別)
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新規開発時 機能全体をテストしつつ、メイン機能やリスクの高い機能を重点的にテスト。
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機能追加時 追加機能や既存機能とのインターフェイスを重点的にテストしつつ、既存機能でもデグレがないか確認。
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テスト戦略例(製品目的別)
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プロが使う
システムの場合必要機能を重点的にテストし、イレギュラー操作テストは軽くする。
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高齢者や子供も
利用するシステムの場合イレギュラー操作やユーザビリティテストも厚く行う。
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プロジェクト状況や製品に応じたテスト戦略で
コスト・リスクコントロール
2.テスト観点ライブラリ
テスト対象をテストする際のポイント、切り口、見方などを表すテスト観点。このテスト観点が整備されていなければ、同一のテスト対象においても担当者によってテストの抽出にばらつきが出てしまいます。そのためバルテスではテスト観点ライブラリをドメイン毎に整備。属人化が排除され、テストを抜け漏れなく、素早く抽出することが可能です。
ハンディーターミナルのテスト観点
大項目 | 中項目 | 小項目 |
---|---|---|
正常系 | GUI確認 | 文言確認、文字切れ/文字化け |
同時動作 | 割り込み確認、排他処理確認 | |
状態遷移 | バッテリー残量での動作確認 | |
組合せテスト | 機能間組合せ、パラメータ組合せ | |
異常系 | 異常操作 | 動作中の電源OFF |
異常値入力 | エラー表示確認、入力不可確認 | |
環境テスト | 強/弱電界、ノイズ環境 |

テスト観点のライブラリ化でテスト抽出の属人化を排除。
3.テストマップによりテスト全体を俯瞰
テストマップとは、「機能」と「テスト観点」をマッピングしたものです。テスト全体を俯瞰して把握ができ、テストの抜け漏れを防ぐことが可能になります。


テストマップで、仕様書とテストケースを確実に紐づけることで、
下記場面での抜け漏れなどを防ぎます。
- 新規作成時
- テストケースの作り漏れを防ぐ
- 仕様変更時
- 変更漏れを防ぐ
- 追加テスト時
- テストの抽出を楽に行える

テストマップでテスト全体を俯瞰し
把握することで属人化を排除。
4.テスト技法を駆使したテスト設計
バルテスでは、さまざまなブラックボックステスト技法を駆使し、抜け漏れなく、効率的なテストを実現します。
テスト技法例
- パターンの絞り込みに
- ・組合せテスト技法(All-Pair法、直交表)
- ・境界値分析、同値クラス分割
- パターンの抜け漏れ防止に
- ・状態遷移図、状態遷移表
- ・デシジョンテーブル etc…
組合せテストの実例です。従来のテストと比較して、
下記のような結果を出すことも可能になります。

- 各テスト技法を知りたい方は、当社エンジニアが書き下ろした
テスト技法の『基本の「き」』 -
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基本の「き」は、効率的なテストを実現するためのテスト技法や手法を紹介しているミニ冊子です。
当社サイト「Qbook」より無料でダウンロードいただけます。

様々な技法を駆使し、効率的なテストを実現。
5.ISO/IEC/IEEE29119準拠のドキュメント
今後のプロジェクト運営に活かせるよう、ISO/IEC/IEEE29119準拠したドキュメンテーションを行っております。
テスト工程時の定義項目が抜け漏れなく洗い出せ、段階的レビューにより確実なプロセスでプロジェクトの進行を行うことが可能になります。また、情報の共有や振り返りなども容易になります。


テストドキュメントをテンプレート化!
定義項目の抜け漏れを防ぐ!
6.テストサマリにより、テスト戦略フィードバック
テスト完了後にテスト結果をサマリレポートとしてまとめ、提出させていただきます。
テスト結果を分析し、不具合の傾向や種類・リスクレベルなどを確認し、次期プロジェクトの開発やテスト戦略へフィードバックします。
テストサマリレポートに関しましては、製品ならびにプロセスの品質を数値やグラフ・表で表現するので、一目で確認いただけます。


テストサマリにより、製品・サービスの
品質を見える化!次期開発に活かせる!